できる街プロジェクトは、障害理解を目的とした漫画を制作することを発表した。柏市の障害者支援団体「柏市心身障害者福祉連絡協議会」(以降、柏障連)と連携し、8月1日からクラウドファンディングを開催する。
柏障連は、障害のある人やその家族が作る団体が協力し、障害福祉の推進と、障害への理解を進めるために昭和51年から活動してきた協議会。
「障害」というとネガティブなイメージを持たれることが多く、柏障連が最終的に目指す「障害がある人もない人も共に暮らしやすい社会」を作っていくには、多くの人の理解、特に若者の理解がとても重要である。
現在千葉テレビ放送で放送中のご当地ゆるアニメ「超普通都市カシワ伝説」のキャラクターが登場する漫画を制作することで、若者が障害について、さらに理解を深めるきっかけにしたいと考えている。
8月から実施するクラウドファンディングでは、「漫画の制作」「アニメの制作」「テレビ放送」の3ステップ達成を目指す。
「障害理解を目的とした漫画制作クラウドファンディング」概要
◇概要
若者をターゲットに障害理解を目的とした漫画の制作
◇実施期間
8月1日~9月22日
◇クラウドファンディングプラットホーム
Fanbeats
https://fanbeats.jp/projects/56
◇目標
第1目標:20万円(漫画制作+YouTube用アニメ制作)
第2目標:100万円(漫画制作+テレビ放送用アニメ制作)
◇主な返礼品
今回制作した障害理解漫画のプレゼント、超普通都市カシワ伝説の漫画プレゼト、声優としてアニメに出演、オリジナルアニメ制作など
「柏市心身障害者福祉連絡協議会」概要
昭和51年から柏市内の障害当事者や家族がつくる団体が互いに理解・協力し、障害者の福祉と社会参加の推進、障害理解への啓発促進のために結成。
主な活動は、柏市の施策(障害者計画、防災計画ほか)に対し、障害者からの提言を行い、地域や学校での障害理解を広げる活動を柏市行政・柏市社会福祉協議会と協力して行っている。
また、障害者権利擁護活動の一貫で孤立・孤独をうまない「見守る」地域社会の絆作りを提言している。
現在は、柏市聴覚障害者協会、柏市視覚障害者協会、柏市手をつなぐ育成会、柏市自閉症協会、 柏市肢体不自由児(者)を育てる会、精神障害者家族会よつば会で活動している。
市民公益活動団体「できる街プロジェクト」
2015年10月に活動を始めた市民公益活動団体。一人では、実現できない「やりたいこと」も仲間と協力すれば、「実現できる」をテーマに「①誰かのやりたいことの実現」「②新しい仲間が増える」「③新しい誰かのやりたいことの実現」を繰り返し、活動の幅を広げていき、地域活性化を目指して活動している。
「やりたいこと」を実現することを目的に活動を続け、地域活性化を担う団体として、2019年11月に柏市から公認の市民公益活動団体となった。
地域活性化を目的としたご当地アニメ制作以外には、「柏の街やイベントを紹介する記事や動画の制作」「コスプレやイベントをしながらの美化活動」を中心に、他団体との連携で「ひきこもり支援活動」「障害者支援活動」「謎解きイベント」などを行っている。
柏のご当地ゆるアニメ「超普通都市カシワ伝説」
ご当地ゆるアニメ「超普通都市カシワ伝説」は、「やりたいことを実現する」活動の第1弾。
2015年10月に企画を開始し、クラウドファンディングで約30万円の支援金を獲得し、制作を開始した。制作の目的は、「クリエイターが各々のやりたいことを形にした作品作り」。アニメは、「声優」「イラスト」「動画制作」「脚本」「音楽」などさまざまな要素が絡み合うことで形になる作品である。多くの人の個性を形にする活動は、「やりたいことを実現すること」を形にした1番わかりやすいものだとして、最初に活動を開始した。
2017年から柏市の駅前デジタルサイネージでのアニメ放送を開始。柏市ふるさと納税や柏の企業PRアニメも制作されている。
2019年に行ったテレビ放送のクラウドファンディングでは、225名から200万円の支援金を集めた。
2020年夏に千葉テレビでのテレビ放送、千葉日報での4コマ連載が始まった。